JOURNAL

リニューアルしたコーポレートサイトで、 物流不動産の面白さ、可能性を伝えたい!

株式会社イーソーコドットコムのコーポレートサイトが2018年10月にリニューアルしました。サイトを開くと働く社員の生き生きとした姿や笑顔が目に飛び込んできます。そこで今回、コーポレートサイトを一新した理由や今後の事業展開について、ドットコムジャーナル編集部が代表の早﨑幸太郎にお話を伺いました。

「3K」のイメージを、「新3K」に書き換える

――今回、かなり力を入れてコーポレートサイトをリニューアルしたとのこと。そもそも、サイトを作り変えようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか。

早﨑:イーソーコグループが目指す物流改革には、人財を育てることが必要不可欠です。そのためには、まずは若い人たちに、私たちのビジネスに興味を持ってもらうことが大切だと考えました。若い人たちが見てわくわくする、そんなコーポレートサイトへとリニューアルすることで、私たちの仕事の面白さを伝えたいと思ったんです。

物流には3Kワード「きつい・汚い・危険」のような、ネガティブなイメージを持っている人も少なくありません。でも、今の物流業界は、ビジネスとしてすごく可能性があるし、工夫次第でなんでもできる面白い仕事なんです。そこで、コーポレートサイトを通して従来の3Kのイメージを払拭する新3K「カッコイイ!稼げる!感動する!」を掲げ、物流不動産のリアルを伝えたいと思っています。

一石何鳥にもなる、物流不動産ユーティリティープレイヤー

――一般的な物流業界のイメージと実際のイーソーコドットコムの仕事には、大きなギャップがあるんですね。そもそも、物流と不動産、その二つの言葉が重なっている物流不動産ビジネスとは、一体どんなビジネスなのでしょうか。

早﨑:一言で言うと、物流施設向けのサービスです。昔は倉庫は物流以外の用途で使われることはほとんどありませんでしたが、物流不動産は倉庫を不動産のひとつとして捉え、物流以外にも様々な活用方法を見出すことで価値を最大化するビジネスです。空いた倉庫を個性的なオフィスやスタジオとして活用したり、いろんな業界の機能を有機的に結びつけることで、物流施設のパフォーマンスをあげることができるんです。そういった、今までにない一気通貫の提案をしています。

物流施設をうまく活用するには、さまざまな知識が必要になります。大前提として、物流の知識が必要です。そして、倉庫を借りる場合は、契約などの不動産の知識が必要になります。倉庫をリノベーションする場合は建築の知識が必要ですし、倉庫を一から建てる場合は資金調達のための金融の知識が必要になります。そのほか、施設内の管理業務も必要不可欠です。

昔はそれぞれ別の事業者が行っていたので、すべての業務を一気に行える会社はほとんどありませんでした。しかし、時代の流れとともに、倉庫に関する課題も複雑になっています。複数の業界の知識を踏まえた一気通貫の課題解決が必要になっているんです。これを逆風と取ることもできますが、私たちは大きなビジネスチャンスと捉えました。そして、物流、不動産、建築、金融、IT、これらすべてを網羅した人財を「物流不動産ユーティリティープレイヤー」として育成することにしたんです。一石二鳥どころか、何鳥でもできるのが物流不動産ユーティリティプレイヤーです。

 

社員と会社とサイトが、一緒に歴史を刻んでいく

――だから新しいコーポレートサイトには、物流不動産ユーティリティープレイヤーの魅力を語る「PLAYER」のページがあるんですね。

早﨑:もっと言うと、ただ仕事の魅力を伝えるのではなく、「人」に焦点を当てて、それぞれの人の言葉で魅力を語るサイトにしたいというのが、リニューアルの大きなテーマでした。弊社では、物流だけでなく不動産や建築など、さまざまな知識や経験を積んでもらうので、自分の市場価値がどんどん上がります。価値が上がればお客様に喜んでもらえるようになり、自分も幸せになれる。それを体現している社員のリアルな姿をサイトで伝えたいと思ったんです。

リニューアルを通じてビジョンやミッションとしっかり向き合い、多くの人に伝えられる形になったのも良かったですね。サイトが完成したといってもまだ生まれたばかり、という気持ちなんです。作っておしまいではなく、更新し続けることに意味があると思っているので。今後採用する人にもどんどん登場してもらいたいし、いろんな技をもっている物流不動産ユーティリティープレイヤーも紹介したい。サイトはこれからも変化させていく予定です。そして、サイトと社員と会社が一緒に歴史を刻んでいけるといいなと思っています。

プレイヤーを全国へ、ノウハウを世界へ

――物流不動産ユーティリティープレイヤーと呼べる人財がたくさん育った先には、どんな未来が待っているのでしょうか。

早﨑:現時点で、物流不動産ユーティリティープレイヤーという特殊なプレイヤーを育成している会社はほとんどありません。だからこそ、しっかり教育できる機関となって、全国にプレイヤーを送り出そうと思っています。そして、プレイヤーが活躍することによって、物流業界全体も良くなるはずです。いずれは人財を育てるノウハウを、発展途上国などの海外へも広げていきたいですね。

今後は、物流業界でも自動化やAIの導入が加速度的に進んでいきます。そういった状況の中で人間に求められるのは、一つの業務のスペシャリストになることではなく、コンサルティング能力です。「物流不動産のことなら、この人に聞けばなんとかなる」というプレイヤーには必ず需要があり、いろんな企業のお役に立てると思います。

そしてもう一つ、私が考えているのは、働く人がそれぞれの形で幸せであることです。教育の時点では、向いていることも向いていないことも含めて、いろんな経験をしてもらいます。その上でそれぞれの適材適所を見つけ、それぞれの幸せを見つけてもらえたらと思っています。

 

空母があれば、帰ってくることができる

――イーソーコドットコムには、グループ会社がたくさんありますね。グループ会社があることのメリットや今後の連携について、わかりやすく教えてください。

早﨑:例えば、倉庫の借り手がいなくてお困りのオーナーさんがいるとします。私たちイーソーコグループでは、解決方法のひとつとして、フロアごとに別の借り手を見つけることができます。そして、それぞれの借り手に合わせたリノベーションもできますし、フロアごとの電気容量や駐車場を調整するといった細かい管理まで、すべてワンストップで解決できるのが我々グループの強みです。

こういった強みを発揮するために、グループには4つの領域があります。ひとつはリーシングマネジメント。平たく言えば、借り手を見つける部門です。そして、建築やリノベーションを手がけるコンストラクションマネジメントがあり、倉庫内の荷物の管理を手がけるウエアハウスマネジメントと、私たちイーソーコドットコムが担当する建物の管理業務を一手に引き受けるビルマネジメントがあります。イーソーコグループでは、これら4つの領域を総合したロジスティクスプロパティマネージメントサービスを提供しています。グループそれぞれの立場や視点があり、どの領域のプレイヤーも本気で仕事と向き合っているので、時にはグループ間でかなり激しくぶつかることもあります(笑)

そして、イーソーコドットコムは、イーソーコグループの中でも新たなことに果敢にチャレンジする部門でありたいと思っています。母体であるイーソーコの代表には「僕たちは戦闘機を目指すので、空母でいてください。多少ぶつかって傷ついても、帰ってくるところがあれば大丈夫ですから」と、冗談交じりに言っています(笑)

「物流不動産という新しいビジネスに果敢にチャレンジしたい」。そんな思いをもつ若手と一緒に、イーソーコドットコムを、もっともっとチャレンジする会社にしていきたいですね。

 

サイトリニューアル担当者:東海耕平より

リニューアルの打ち合わせのたびにワクワクしたことを覚えています。サイトについて考える中で自分の仕事や業界の魅力、そして一緒に働く社員のみんなのことが、改めて素敵だなと思えました。

私はまだ入社して3年目なのですが、正直、物流業界のことをあまり知らずに転職してきました(笑)。でも、実際に働きはじめると、これはとても面白いビジネスだと感じましたね。そして、私が仕事を楽しめているのは、早﨑社長の存在が大きいです。誰よりも「仕事は楽しい!」を体現している人が近くにいると、自然とそう思えるようになります。だから、次は私がその役割を果たしたい。若手の社員たちをフォローして、楽しく仕事ができる環境づくりをしたいと思っています。

今回のリニューアルは、今後仲間になる若い人へのメッセージを込めています。私自身が入社してからはじめて気づいた魅力を、サイトを通して知ってもらいたいと思っています。そして、たくさんの若手が集まり、唯一無二の物流不動産ユーティリティプレイヤーとなって、また新たなチャレンジがはじまっていく。そんな未来を楽しみにしています。

構成・テキスト/ドットコムジャーナル編集部

■参考
物流不動産ビジネスとは?